会長挨拶

 皆さんこんにちは、渋谷区医師会長の 内藤誠二 です。よろしくお願いいたします。本会は昭和23年に設立され、渋谷区内で医療機関を開業もしくは勤務している医師により構成されています。現在会員は530人余りで、地域の皆様の健康を守るための事業・活動を行っています。

 医療はみなさまの生活すべての部分にかかわっており、我々医師会の活動も多岐にわたっていますがここ一年は、新型コロナウイルス対策を最優先にして対応してきました。新型コロナワクチン接種に関しては渋谷区、保健所とも連携し、医師会館のある大和田文化総合センター内、そして恵比寿、幡ヶ谷、本町、笹塚と5か所の集団接種会場を運営しました。また会員の約100の医療機関でも接種できるようにし、少しでも多くの区民の方にワクチン接種を受けていただけるよう体制を作りました。そして発熱などの症状がある方に対しては、ゾーニング等感染対策できる医療機関が発熱外来、さらにPCR検査のできる体制で対応しています。PCR検査で陽性になった方は入院もしくはホテル療養となりますが、当会からもホテル療養の担当医師を派遣するとともに、一時のように自宅療養者が増加した際には、保健所と連携し電話、オンラインでの対応とさらに訪問診療を行っている会員を中心に24時間体制での往診も行い、現在も体制は続いています。

 もちろんコロナ対応だけが医師会の役割ではありません。地域の医療をカバーすべく事業内容は広範にわたります。胃がん、大腸がんなどのがん検診、生活習慣病にかかわる特定検診、医師会診療所における休日・夜間診療、予防接種、学校医・保育園医・こども園医等の区民の皆様の健康を守る保健医療事業、また企業で働く就労者に対する産業保健事業。救急医療体制の維持、災害時の医療体制の構築も重要です。そして地域包括支援センター・在宅医療相談窓口・居宅介護支援事業所による介護福祉事業、高齢者施設における医療的サポート、さらに歯科医師会、薬剤師会、訪問看護師などとの多職種連携により地域包括システムを構築、維持しご高齢の方を主とした地域生活を支えることも重要な役割です。 しかし現在においてはこれらすべてのことに対しても新型コロナ感染症は大きく影響し、本来の目的を目指していくことが難しくなっています。渋谷区民に対してのワクチン接種はかなり進んでいますが、若年層の接種率がまだまだです。副反応を心配して接種を思いとどまっている方もいらっしゃるようですが感染してしまうと軽症といっても大変つらい症状が出てしまいます、ぜひ接種を受けていただくようお願いします。なおワクチン接種会場は11月からは渋谷区医師会関係では大和田総合文化センター内だけとなりますのでご注意ください。そして引き続きすべての方が感染予防しっかりしていただくようお願いいたします。ありがとうございました。

2021年10月
一般社団法人 渋谷区医師会

会長 内藤誠二

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